雑学大典 -4ページ目

ババロアとムースの違い

知人の知人がババロアを作ってくれたというので、いただく機会がありました。うーん。滑らかな食感。

松尾「このムース、美味いですなぁ」
知人「ムースじゃないよ。ババロアだってば」

ごめんなさい。違いが分かりません。
調べて勉強します。

 ババロアまたはバヴァロワ
  フランス語:Bavarois
  ドイツ語:Bayerische Creme
  またはFeine Abgeschlagene Creme
  英語:Bavarian cream、ババリアとも)
 はプディング状の洋菓子の一種。

 作り方
 ゼラチンを水でふやかしておき、湯煎をしながら卵黄と砂糖を
 泡立て器で泡立てる。鍋に牛乳を入れ、火にかけゼラチンを
 入れて溶かし、泡立てた卵黄と砂糖に加え、泡立てた生クリー
 ムと卵白を混ぜ、型に流しいれて冷やし固める。型から抜く
 ときには型を熱湯につけたり、隙間から空気を入れるなどする
 ときれいに取れる。

対するムースはウィキペディアに日本語記事が無かったのですが、調べたところでは、卵黄が入らず牛乳も使わない。卵白と砂糖を混ぜてメレンゲを作り、そこから生クリーム、ゼラチン等と併せて作るようです。順番も微妙に違うが、完成状態を決定づけるのは、やはり卵黄のコクあたりか。いただいたババロアは、濃厚なプリンに近い食感です。

なお、ババロアの起源について、こんな記述が。

 「バヴァロワ」はフランス語で「バイエルンの」を意味する
 形容詞である。ドイツのバイエルン王国(バヴァリア)の貴族
 のためにフランス人のシェフが考案した物と言われている。
 もともとその地方にあった生クリーム状の飲み物をゼラチンで
 固めたものである。

そういえばドイツ語はBayerischeと綴られています。「バイエリッヒ」とでも読むのかな?

西郷どんは隆盛でないらしい!

西郷隆盛を知らぬ人はいないと思います。上野の西郷さんとはこの人です。
その人が、実は西郷隆盛ではないと知っている人は多くはないでしょう!

 西郷隆盛(さいごう たかもり、文政10年12月7日〈グレゴリオ暦
 1828年1月23日・ユリウス暦1828年1月11日〉 - 明治10年
 〈グレゴリオ暦1877年〉9月24日)は、日本の武士・薩摩藩士、
 軍人、政治家。薩摩藩の盟友大久保利通、長州藩の木戸孝允
 (桂小五郎)と並び、「維新の三傑」と称される。

 西郷家の家長は吉兵衛と名乗り、西郷の本名は8代目西郷吉兵衛隆永と
 言う(中略)隆盛の名は父と同名であるが、これは王政復古の章典で
 位階を授けられる際に親友の吉井友実が誤って父吉兵衛の名を届けた
 ため、それ以後は父の名を名乗ったからである。

ということで「西郷隆盛」は正確には上野の彼氏の父親の名前らしいんですわ!
「誤って届けた」って……

もっとも、当時は名前なんてコロコロ変えるものだったから、そんなにショッキングな事態ではなかったのかも知れませんね。そもそも「西郷家の家長は吉兵衛と名乗り」って言うんだから、「西郷家の家長」は個体識別されていなかったとも言えそうです。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所

先日青汁やら何やらについて調べておりましたら、こんなものを発見しました。

 独立行政法人 国立健康・栄養研究所

この中の素材情報データベースというのが、なんと言うか面白い。詳細データまで表示させると、過去にどんな論文がある、どんな研究結果がある、といった、とにかく物凄く細かいデータが出てくるんです。読んでもよく分からないと言えば分からないんですが、「信頼できるデータは見当たらない」を連呼されると、あの宣伝も根拠無かったのかぁ、なーんて。

皆さんも覗いて、気になる食材を見てみたらいかがでしょう。
なんというか、僕は楽しかったです。へぇぇほぉぉと。

ぜんぜん面白いと思えなかったらごめんなさい(弱気)

青汁は登録商標じゃないのか

「青汁」という代物があります。いろいろな会社が売り出しています。
あれ? いろいろな会社が売り出すって、青汁って商標じゃないの? 同じ名前を他社も使えるの? と気になります。

 「青汁」
 味のまずさから、長年一部の健康に強い関心がある人や九州地方
 でのみ知られるマイナーなものだった。しかし1990年代に全国
 区のバラエティ番組で罰ゲーム用品として着目され、その素で
 取れるリアクションの大きさと健康に良い(=クレームが付き
 にくい)ことから使われることが多くなる。同時にそれまで九州
 限定だったキューサイのCMでの、八名信夫の「アッー、
 不味いーっ!もう一杯。」発言(台本通りではなく、撮影時あまり
 の不味さに思わず出た発言が採用された)もインパクトを持って
 全国に知られるようになる。

ほ、ほう。
商標登録されるようなものではなく、昔から使われていた普通名詞なのか。
九州人に真相を聞いてみたいものです。

記述内容が正しいかどうかは不明ですが、まあそんなことらしい。

モノレールって何が良いの?

最近、多摩都市モノレールに乗る機会がありまして。で、思いました。「なんで普通の電車にしないんだ? モノレールには普通の電車に無い利点があるのか?」モノレールの中には、上から吊り下げられて走るタイプもありますが、多摩都市モノレールはつり下げられるタイプではなく、乗っかっています。ただレールの本数が少ないだけ。電車は二本ですが、モノレールは一本です。でも、それで良いことがあるのか?

まとまりの良い文章を見つけられなかったのですが、いくつかのウィキペディア記事を見たところでは、電車が鉄の軌道上に鉄の車輪を乗せて走るのに対し、モノレールはコンクリート軌道上にゴムタイヤで乗ることができる。(鉄製軌道のタイプもあるみたいですが)で、ゴムタイヤだから鉄タイヤと比べて音が静か、摩擦が強いから傾斜がきつくても対応しやすい、等の利点があるみたいです。

素人目には似たり寄ったりに見える交通手段にも、いろいろ長所短所があるらしい。

ちなみに、多摩都市モノレールは営業上黒字は出ているものの、債務超過状態で金利負担が重く、破綻の危機を逃れるために支援を求めたりしていたようです。

トービン税ってなんだっけ?

なぜか、何の脈絡もなく、ある日突然、意味不明な単語が頭の中にぽつりと浮上することがあります。

 「Tobin Tax」──トービン税

数日前に、この単語がふと頭に浮かびまして。なんだっけ。それなんだっけと。
思い出せなくて仕方ないのです。

 トービン税は、ノーベル経済学賞受賞者ジェームズ・トービン
 (イェール大学経済学部教授)が1972年に提唱した税制度。
 投機目的の短期的な取引を抑制するため、国際通貨取引に低率の
 課税をするというアイデアで、1994年のメキシコ通貨危機以降、
 注目を集めた。
 市民団体「ATTAC」などの組織が、トービン税の税収を発展
 途上国の債務解消・融資やエイズ、環境問題などに使う可能性を
 提案している。だが、トービン税は、世界各国が同時に導入し
 なければ効果が出ないという難点もある。非導入国がある場合、
 投機家の資金が非導入国に大量に流入する恐れがあるからだ。

おーっなるほど。
ずいぶん難しい単語が浮かんだもんです。
昔のアニメの台詞とかが浮かんじゃって困る事もあるんですけど。

コールスロー

「コールスロー」という料理があります。料理と言いますか、生野菜サラダ。白っぽいドレッシングが特徴的です。
しかし、その定義やら語源やらが気になり出したわけです。

 「コールスロー・歴史」
 英語の「コールスロー (cole slaw)」という名前は18世紀ごろに
 オランダ語の "koolsalade"(キャベツサラダ) を短縮した
 「コールスラ (koolsla)」から生まれたものだが、1860年ごろ
 までのアメリカ合衆国とイギリスでは誤って "cold slaw"
 (冷たいスロー)と呼ばれており、ホットスローという
 温サラダが作られることもあった。しかし英語の "cole" には
 本来ラテン語から派生したキャベツの意味があり、これはまた
 オランダ語 kool の語源ともなっているが、その後 "cole" の
 意味が復活して英語でも coleslaw と呼ばれるようになった。
 いまではこの "slaw" の部分が独立してひとつの単語のように
 扱われることも多く、キャベツ以外の野菜を用いた「コール」
 スローでない別のスロー (ブロッコリースローなど) も
 知られている。

つまり、キャベツが主役である事がコールスローの定義ですか。白いドレッシングは後づけだったんだ。
もともとは「コールスロー=キャベツサラダ」ですから、本来はキャベツが使ってあればコールスローなんですね。
ただし、

 コールスローの歴史は長く、おそらくは古代ローマの時代から
 食べられてきたと考えられている。しかし近代的なコールスロー
 の人気が高まったのは18世紀になり瓶詰めのマヨネーズが発明
 されてからであった。

ということで、もともと「サラダ」という意味しかなかった「スロー」には、今では「マヨネーズベースのドレッシングを使ったサラダ」という意味が付与されているのでしょう。
個人的には、古代ローマ人が食べていた(恐らくマヨネーズぬきの)キャベツサラダがどんなものだったのか、興味があります。

順列の「P」

数学ネタ連チャンですみません。

数学に「場合の数」という分野があります。「1~5の数字が書かれた5枚のカードを並べて三桁の偶数を作る」とか、5P3とか4C2とか、そんなやつですね。
記号の「5P3」とか「4C2」とかについて、「C」は「コンビネーション」の頭文字です。では、「P」は一体なんだっけ。

 組合せ数学における順列(じゅんれつ、permutation)は、
 あるひとつの集合から要素を選び出して、順番に意味を持たせて
 並べる (ordering) ときの、その並び(ordered list,
 sequence; 有限列)のことである。

というわけで、パーミューテーションだそうです。

ちなみにpermutationの語源を調べましたら、ラテン語で「完全に変える」「並べ替える」といった意味らしい。すると「順列」というよりは「配置」という方がぴったりな訳語なのか。

級数って何だ?

予備校で使っているテキストに「無限等比級数」というものがでてきます。無限に続く数列で、ひとつめ、ふたつめ、みっつめ……と続く数が、すべて前の数に同じ数字をかけて出来ている数列の事です。例えば

 16,8,4,2……

という数列がそうで、ひとつめに1/2をかけるとふたつめが、ふたつめに1/2をかけるとみっつめができます。16,8,4,2……と来ているから、次は「1」になります。その次は「1/2」ですね。さらに次は「1/4」です。

まあ、それはそうとして。
これがテキストには「無限等比級数」と書いてあるので、「無限等比級数だよ」と教えるのですが、「無限」も「等比」も分かるけれど「級数」は分からないんだなぁ。
で、調べてみたら、「級数」というのは無限に続く数列の事らしいんですね。てことは、「級数」はすべて無限なのであり、敢えて「無限」とつける必要は無い。僕が教えていたものは、正しくは「等比級数」で良いらしいんですね。「無限等比級数」では、「関西出身の大阪人」と言うようなもので、なんでやねん、と。

今度から「等比級数」と言うようにします。

ニュートン算はニュートンが作ったのか?

授業でニュートン算という問題を解説することがあるのですが、この「ニュートン算」と、万有引力のアイザック・ニュートンは何らかの関係があるのか? 前々から気になりつつ、調べていなかった。こういう事ではイカンのです。

 「ニュートン算」
 ……ニュートンのArithmetica Universalis(1707)の
 次の記述が出典である……

「ニュートン」のリンクをクリックすると、アイザック・ニュートンの記事になります。残念ながら、確かにアイザック・ニュートンが1707年に「Arithmetica Universalis」という本か論文かを書いたかどうかについては良く分からなかったのですが、1707頃には、確かに活躍していたようです。間違いないでしょう。

ニュートン算は、仕事算系の定型的な特殊算の中では最も苦手にする人が多い類いの問題ですが、それだけにひねりを加えないでそのまま出題される事が多く、ものにしてしまえば安定して得点できる問題です。