ショパンの「英雄ポロネーズ」モデルは? | 雑学大典

ショパンの「英雄ポロネーズ」モデルは?

音楽家・ショパンの楽曲に「英雄ポロネーズ」というのがあります。よく耳にする、有名な曲です。
で、ふと思ったわけです。「英雄」って、誰の事だ?

ナポレオン? という答えが頭をよぎったのですが、違う気がする。ナポレオンについてはベートーベンが「英雄」と題する楽曲を作っておりまして……

 フランス革命後の世界情勢の中、ベートーヴェンのナポレオン
 ボナパルトへの共感から、ナポレオンを讃える曲として作曲
 された。しかし、完成後まもなくナポレオンが皇帝に即位し、
 その知らせに激怒したベートーヴェンはナポレオンへの献辞の
 書かれた表紙を破り捨てた、という逸話がよく知られている。
 もっとも、幾分か伝説化されすぎており、眉唾ともいわれる。

という話があるんですよね。ナポレオンという人物は、まあいろいろ欠点も抱えた人物であり、英雄だった時期も短い。皇帝に即位したあとには、ロシア遠征で敗北し、島流しに遭い、不遇な晩年を送っている。そんな人に、二人の偉大な作曲家がうまいことリスペクトするだろうか?

調べたところ、ウィキペディアには明確な記述は無いものの、ショパンの「英雄ポロネーズ」は、その楽曲の勇壮な調べに対してつけられた通称であり、別に特定のヒーローをイメージしたものではないとの事らしいです。クイズネタにもなっていたりしていたので、音楽業界では有名なトリビア、ってところなんですかね。