日本アイスクリーム協会 | 雑学大典

日本アイスクリーム協会

もう慣れっこですが、食品の価格がずいぶん上がりました。コンビニで売っている菓子パンもアイスクリームも、以前よりワンランクずつ値上がりしたイメージで。105円で買えていたものが126円になっているのを見ると、なんとなく悔しくて買い控えてしまったりする、景気に優しくないワタクシめです。

さて、そんなある日、それでも残暑の中、Yシャツにネクタイという姿は暑苦し過ぎて、ええいアイスが喰いたい、と思ったわけです。で、コンビニの冷凍庫を覗き込んだら……お、このアイスモナカは105円と書いてあるじゃないか。君はエラい。そう思って購入しました。で……かじったら、堅い。恐ろしく堅い。うへぇ、これが安物か、と思って成分表を見たら、

 「アイスクリーム」

と書いてある。あれ? と思いました。

多くのアイスクリームは、成分表の上の「種類別」の欄には「ラクトアイス」と書かれているのをご存知ですか。ご存じなければ、こんど確認してみて下さい。「ラクトアイス」妙な響きですな。得体が知れないですな。きっとアイスクリームの廉価版、まがい物なんだろ。そう思いながら、でも安いなら許す、とばかりムシャムシャ喰ってたわけです。
それが、これは極めつけの安物に違いない、と思った製品に「種類別:アイスクリーム」の表示が! これが本家だというのか???

不思議に思って「ラクトアイス」をグーグル検索しましたら、いつもお世話になっているウィキペディアの記事もヒットしましたが、その上に「日本アイスクリーム協会」が来ました。ウィキペディアに勝つとは、やりますなぁ日本アイスクリーム協会。
その日本アイスクリーム協会ホームページによれば、アイスクリーム類は三種類に別れるそうです。以下、引用。

 同じアイスクリームのように見えても、乳成分の量によって
 アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3つに種類分け
 されます。外から見てアイスクリームのようでも、含まれる
 乳成分が一定以上なければ、法的にはアイスクリームとは
 いえず、アイスミルクまたはラクトアイスということになります。

 「アイスクリーム」
 乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれているので、
 風味がよく栄養的にも優れています。

 「アイスミルク」
 乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少ないですが、
 牛乳と同じくらいの栄養分を含みます。植物性脂肪が配合されて
 いることもあります。

 「ラクトアイス」
 乳固形分はさらに少なく、植物性脂肪が多く使われています。

というわけで、やっぱりこの記述の印象では「アイスクリーム」が一番高級品のイメージなんですが……まあ、それだけでは測りきれない部分があるのでしょう。
ちなみに、日本アイスクリーム協会のホームページにはアメリカ、イタリア、ドイツ、フランスなどのアイスクリーム事情が綴られており、それも何だか見ていて楽しいです。
それを眺めながら、やっぱり安さに惹かれて堅いアイスモナカを買っている、ワタクシめであります。買ってからしばらくバッグに入れておくと、食べごろになります(笑)