「cc」とは何か? | 雑学大典

「cc」とは何か?

体積の単位に「cc」というのがあります。「牛乳を200cc」とか言いますよね。でも、こいつの存在意義が分からない。

算数・数学では、体積はメートル法で表現するのが標準だと思います。「立方メートル」とか「立方センチメートル」とかですね。で、「メートル」と付かない量の単位には「リットル」とかがありますが、まあ、リットルなら許せるのです。たとえば牛乳やジュースの「1リットルパック」は「立方メートル」だと「1/1000立方メートルパック」になってしまって、なんだか数字が小さすぎるし、「立方センチメートル」だと「1000立方センチメートルパック」で無意味に数字が大きくなる。そして我々一般人の筋力だと、液体のものを購入する場合、やっぱり何リットルかが丁度良いと思います。「1立方メートル」なんて絶対に持てないし、「10立方センチメートル」とかって、いったいどんな貴重品ですかという話になる。リットルは生活には丁度良い単位だと思うわけです。

でも、「cc」って「立方センチメートル」とまったく同じ量なんですよね。
「1cc = 1立方cm」です。
それなら、立方センチメートルだけで良いじゃないか。ccの存在意義が分からないよ。

と思ったら。

 立方センチメートル
 1辺が1センチメートル(cm)の立方体の体積。(中略)英語
 の"cubic centimetre"の頭文字からccと略記される。
 ヨーロッパではccmと略記される。

ふぁっ! ccは"cubic centimetre"つまり「立方センチメートル」の略語だそうです。
存在意義も何も、立方センチメートルとまったく同一の単位の別称に過ぎなかったのである……

小学生の時に単位換算の勉強をしますが、小学校の先生方は皆さん、この事実をご存知なのだろうか。