「○○イウム」の元祖 | 雑学大典

「○○イウム」の元祖

先日の記事で「日本語のいわゆる『ナトリウム』はもともとドイツ語由来で、それを英語で表現すると『sodium』になるそうです。『ソーダ』というカタカナ語は、このへんからきている。」と書きましたが、カリウムも似たような事情があると伺いまして、へえ、というので調べてみました。

 カリウム(ドイツ語 Kalium、英語 Potassium)は
 原子番号19の元素。元素記号はK。
 (中略)
 医薬学や栄養学などの分野では英語のポタシウム
 (ポタッシウム)が使われることもある。
 加里(カリ)ということもある。

うん。確かに確かに。
ちなみ「ぽたしうむ」ってなんだか可愛い響きですが、

 1807年、ハンフリー・デービーが水酸化カリウム(苛性カリ)
 を電気分解することによって発見した。この元素は電気分解に
 よって分離された最初の金属であった。デービーはこの元素が
 草木灰 (potash) に多く含まれることから、「ポタシウム
 (potassium)」と名付けた。potashは、草木を壺 (pot) で
 焼いて灰 (ash) とすることから作られた合成語である。

壷の「pot」から来ているようです。なるほど家庭的な響きだ。
じゃ、カリウムは何かと言いますと

 ドイツ語のカリウムという名称は、ラテン語あるいはアラビア
 語で植物の灰を意味するqali、kalijanに由来する。

やっぱり灰なんですね。草木灰に多く含まれる。
なお、こんな記述もありました。

 カリウムの後に発見された元素には
 語尾にiumを付ける習慣が一般化した。

ほ、ほう。
元素名って「○○イウム」が多いですが、これがその元祖ですか。

19世紀はじめのお話。ナポレオンが皇帝としてフランスに君臨していた頃です。