人生いろいろ。キ教もいろいろ。 | 雑学大典

人生いろいろ。キ教もいろいろ。

昨日はザビエル論争に終止符を打ちましたが、
ローマ法王の健康問題も取り沙汰される昨今。
もう一発、キ教ネタでいきましょう。

キリスト教にも宗派があることは、
世界史の教科書に色々出てくるから、
皆様、御存知ですよね。
カトリックとプロテスタント。
あと、よく「ギリシャ正教」というのを
聞きますよね。
これが、どうやらキ教三大会派らしいです。
他にもコプト教とか、
分派・異端の類もあるようですが……

カトリックは「普遍的」という意味だと
以前聞いたことがあります。
「全世界を救う人類普遍の教会だぞー」
ってなところですね。
一方プロテスタントは御存知の通り。
「抗議する」とか何とかいう意味らしい。
カトリックの腐敗に抗議する宗派ですね。
(今ではそこまで仲は悪くないようですが)
ギリシャ正教は?
これは英語では「オーソドックスチャーチ」
まあ、正統教会、ってなところですか。

それはいいんだけど。
ふと気になった。そういえば、
「ロシア正教」とも言うな。
「アルメニア正教」とも言うぞ?
「セルビア正教」もあった!
セルビア人は正教会。
クロアチア人はカトリック。
それでムスリムも加わって、
三つ巴の闘争を繰り広げた。
それがユーゴ内戦の重要な側面でした。

カトリックは「ローマカトリック教会」
それだけなのに、
なんで正教はいろいろあるんだ?

 「東方正教会」
 キリスト教三大教派の一つ。
 日本ではギリシア正教または単に正教とも。
 広義の東方教会は、のちに中国へ入り景教と
 よばれるようになるネストリウス教会や、
 キリスト単性論とみなされるアルメニア教会、
 エジプトのコプト教会、エチオピア教会など、
 キリスト教の異端グループを含む。しかし、
 東方正教会という場合は狭義の東方教会、
 すなわち、中東、東欧、ロシアを中心とする
 18の自立教会の連合体をいう。わが国では
 東方正教会は、他の二大教派と比べて一般に
 なじみが薄い。だが、東方正教会は元来、
 古代教会の伝統を受け継いでおり、
 原始キリスト教の精神をよく伝えてきた。
 古代教会はローマ帝国に発生し、全教区を
 エルサレム、アレクサンドリア、
 アンティオキア、コンスタンティノープル
 (現イスタンブール)、ローマの
 五大総主教区に分けた。
 そのうちローマ教会だけが11世紀に他から
 分離し、以来ローマ・カトリック教会として
 発足した。他の東ローマ(ビザンティン)
 帝国内の諸教会は東方正教会とよばれる
 ようになった。のち、15世紀なかばに
 ビザンティン帝国がオスマン帝国に滅ぼされ
 かわってロシアが東方正教の大国となった。

え? アルメニアは異端なの?
「アルメニア正教」というのは、
正確には間違いなのかな。
まあ、異端というのは回りが言うことで、
アルメニアのキリスト者に言わせれば
うちだって立派に正統だ、と言うだろうけど。

そして、18の自立教会の連合体……
どおりで、いろいろあるわけだ。
なお、驚きましたが18のうちには
日本も含まれるそうです。おやおや。
カトリックの方は、
極東の中心はフィリピンだと聞いています。

ちなみにアルメニアは黒海とカスピ海の間。
隣国は西にトルコ、南にイラン、北にグルジア
それに東と西にアゼルバイジャンだそうです。
私は「バルカン半島?」とか考えてしまった。
不覚だ。
あのへんって、こんがらがりますよね。

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