ワトソン君知っているかね | 雑学大典

ワトソン君知っているかね

今日も本を読んでいて、ふと疑問。
「アリバイって何語だ?」
和製語か?

 「アリバイ」alibi
 被疑者または被告人が犯罪の行われた当時、
 犯行現場にいなかったという証明。
 不在証明、現場不在証明ともいう。
 英米法系においては、現場不在の立証がなされた場合、
 被告人が犯罪を実行しなかった事実の証拠となる。
 日本の訴訟法では、アリバイを主張することは
 犯罪事実の否認にすぎず、特別の効果は認められていない。
 しかし無罪を推定させる有力な情況証拠であり、
 捜査、公判審理を通じて慎重な検討が必要とされる。
 〈大出良知〉

ほう、予想に反して立派な英単語だ。
とてもアングロサクソン語とは思えない響きですが。
法学用語となると、ラテン語起源かな。
法というものが整備されたのは、
欧州史上ではローマ法が最初なので、
法律用語にはローマの言葉=ラテン語が多いんですよね。
それに、中世を通じて学問といえばラテン語でしたし。

ついでに、もう一つ気になった言葉を。

 「アジト」
 非合法活動などの秘密指導本部やその活動家の隠れ家。
 英語のagitation pointまたはagitation station、
 ロシア語のагитпункт/agitpunktなどから
 出たことばで、大正時代に社会主義運動が活発化
 するとともに定着した。なお、アジテーションは
 理性よりも感情に訴える方法で民衆を行動に
 立ち上がらせることをいう。
 〈宇田敏彦〉

なるほど。
非合法っぽい単語には、ドイツやロシアが多いですね。
もちろん、左翼過激派の流れがあるからです。
マルクス主義の理論書はマルクスの母語であるドイツ語、
実践は、ソビエトでロシア語で為されましたから。
あと「コンパ」なんてのもロシア語だそうです。
それに、学生の挨拶「チュース」ってのは本来、
決して「ちわっす」を曖昧に発音したものではなく、
ドイツ語の仲間内の挨拶だとか。

アリバイにアジト、となると、
何の本を読んでいたか分かっちゃいますね。
レポートの課題で、推理小説を読んでいました。
たまに読むと、けっこう面白くて、ハマっちゃった。(笑)
レポート書かないといけないんだが……

人気Blogランキング